--製作方針について--


  デジタル技術は日々飛躍的に向上していますが、
  オ-ディオの世界ではその恩恵が顕著に現れていないように思われてなりません。

  オ−ディオは個人においては一つの趣味でしかないかもしれませが、
  しかし生活環境全てにおいて音楽の世界・音の環境(アナログの世界・環境)が必然的に在る以上、
  音楽・音は人間の命・人間を取り巻く環境全てに直接かかわる要素と言えることから
  趣味の考え方だけではすまされません。

  メ−カ−としては趣味の次元ではなく技術世界で音を探求しつつ、
  音が環境である観点から芸術観・哲学観も含めた探求が必要と考えます。

  基本は高忠実度再生であります。
  この高忠実度という考え方から第一に検証しなければならないのは、
  簡単な表現ですが自然界にあり得ない"不自然な音"を作らないことだと考えます。

  電源関係は再生の根幹を支えている大事な製品ですので、
  徹底した考え方で選ばないとまさに不自然な再生音に陥りやすいです。

  技術的に忠実再生を考えた場合、シンブル構造に徹して技術開発することが必要条件と考えます。

■オリジナル電磁界処理について

  導体・シャーシー素材の内部の
残留応力が音質決定に多大な影響を及ぼしているこのに着目しました。

  残留応力を低減する方法として一般的には加熱型熱処理ですが、厳密には不完全です。

  最近流行っているクライオ処理は逆に極低温で処理する方法ですが、特定金属のための処理です。

  材料によっては低温脆性という怖い 特性を持ち合わせています。

  弊社ではこのような処理ではない、特異的条件のもとで交流電磁界を発生させる装置にて残留応力を
  低減させる方法を開発しました。


  もともとアルミ合金・銅合金等のフライス加工を得意とした加工メーカーでしたので

  常に刃物・ワーク物等の加工時の共振振動にどう対処したら良いか常に悩まさせていました。

  そこで考えたアイデアがハイス鋼等の刃物の残留応力を低減させれば、
  共振振動が減ると考えました。

  アイデアは的中しました。かなりの共振振動の低減でした。
  この技術を発展的に改良して、現在のオリジナル電磁界処理が完成しました。










■アルミ合金のアルマイト処理について

  アルミニウムに不純物やその他の元素が加わると、強さが容易に増大するけれども、
  耐食性が著しく低下します。
  これを防ぐ代表的な方法として、アルマイト処理があります。
  アルマイト処理はアルミ合金の表面に酸化皮膜をつくり、
  耐食性を発揮させるものであります。
  アルミ合金を陽極とし、希薄な酸を電解液として直流または交流で電解すれば、
  発生する酸素によってアルミ合金の表面にアルミナの結晶膜ができます。

  
このアルマイト皮膜は一般的処理で3ミクロンから5ミクロン程度の厚さの皮膜で 、
  きわめて硬質です。(また、弱電では絶縁皮膜になります。)

  このため、アルマイト処理は表面全体の皮膜が非常に高硬度になり、振動モードの
  複雑化を招きオーディオ機器内に使用すると、
  アルマイト固有の音を付け加える要因になります。

  以上の考察からオーディオ機器にアルミ合金を使用する場合は、アルマイト処理に関して
  熟慮する必要が不可欠です。

  (電源系にアルマイト処理を使用した場合の音質の特長 : ハイテンション的・硬い・きつい・
  等の音質傾向が感じられます。)


  アルマイト処理無しで一般的な使用 の範囲内であれば、
  アルミ合金は部分的に数ミクロン単位の腐食の深さで
  鉄の様な破壊的な腐食は起こりませんので安心してご使用になれます。
  もちろん、音質的にもほとんど影響ありません。


  製品は、無臭の粘度の低いシリコン油を薄く塗って腐食防止をはかっています。














■シャーシー構造について

  分厚いアルミ合金からの彫りこみシャーシーが流行っていますが、Chikumaは採用しませんでした。

  アルミ合金は圧延後、必ず熱処理を行います。このとき厚い板ほど表面部と板厚の中心部では
  熱処理の状態が同じにならないで材料組織が同一になりません。

  このような状態で彫りこみ加工を行うと応力バランスが必ず崩れ、シャーシー全体にゆがみが生じ、
  音質に反映されししまい良い結果が出ません。

  Chikumaの電源ボックス全機種は組み立て方式を取り入れ、いったんシャーシーのみで組み立てて
  オリジナル磁界処理を加え、組み立て時に発生するストレスと不要共振を低減する方法を採用しています。

  アルミ合金の振動減衰率等を比較するより、 
  コンセントに発生する通電時の振動を、いかに効率良くメカニカルアースする構造を確立するかが
  最優先課題です。
  
  



■シャーシーの材質について

  シャーシーに使用する材料は比重が小さく剛性の高いアルミ合金がコストを含め考えた場合、
  最も適しています。
  黄銅(真ちゅう)・ステンレス・鉄等はアルミ合金に比べ比重がかなり大きいので、
  固有の響きが付加してしまいやすく機器のシャーシー材質としてはあまり向いていません。

















         最強のアルミ合金A7075と航空機レベル用アルミ合金A2017の
機械的特性比較

  引張強さ 耐力 ブリネル硬さ せん断強さ 疲れ強さ
  (N/mm2) (N/mm2) HB (N/mm2) (N/mm2)
A2017 426 274 105 260 123
A7075 573 505 150 328 157

  ■ A2017は、Al-Cu(2000系)で一般的にジュラルミンと呼ばれるアルミ合金。
      (参考: 超ジュラルミンとよばれるものは、A2024です。)

  ■ A7075は、Al-Zn-Mg(7000系)で超々ジュラルミンと呼ばれる最強のアルミ合金。
       鋼材のS55Cとほぼ同等の硬度をもっています。
   用途----金型・ロボット アーム・冶工具等

  ■ 価格差
       A7075 のKg単価は、A2017の約2.5倍。

  ■ A7075を採用した理由
       A6063 A6061 A5052 A5083 A2017 A2024 A7075 7種類のアルミ合金を、
     シールド板とインシュレータに使用して最も音質的に優れていた合金がA7075でした。

   (比較条件として 、オリジナル電磁界処理を施して残留応力の低減化した後での使用で、
   振動減衰特性も大幅に変わります。

   また同じ素材でも組み立てた構造物の振動減衰特性と単板の振動減衰特性は全く異なります。

   素材の単板だけの減衰特性を比較しても無意味です。)

   75材でもメーカーにより、音質的にかなりの差があります。

   ある特定メーカーのA7075材だけを厳選して使用しています。

   

















■配線構造について

  全て底板に固定し、カバーはコンセント・インレット取り付け板等には接触せずに底板に固定する
  シンプル構造で振動の迷走・複雑化を無くしています。

  配線導体はPSE適合品1.6mm丸単線を使用して新採用の特殊ねじり構造線を作り、
  インレットにて3分岐しコンセント各々に配線する構造を採用しました。

  特殊ねじり構造線のホット・コールド線はコンセント両側に分かれて
  配線し、線間の干渉を防いでいます。

  また、 ねじり構造線はコンセントを取り付ける支柱やその他のシャーシー部品には一切接触しないよう
  配線しています。配線材が必用以外に他に触れますと、
  その部材の電気的・機械的要因の影響を受け電送に少なからず作用します。


  コンセント・ねじり構造線はオリジナルの電磁界処理を実施して、最終的な音質改善を行っています。



















■ロジウムめっきについて

  
ロジウムメッキについて
  ロジウムとは白色の美しい金属で、プラチナ・金などよりも耐久性があります。
  しかし、非常に硬く、価格も高価なため加工性に乏しくメッキにしか使用されません。
  このため高価な装飾品のメッキの錆止め用メッキとして一般的に使われています。
  

■コンセントのメッキ処理について

  最近注目されているロジウムメッキはあえて採用しませんでした。
  ロジウムメッキは下地に最低でもニッケルメッキ一層を処理しないと付きません。
  銅メッキ処理・ニッケルメッキ処理の後にロジウムメッキ処理を行うのが一般的です。
  結果は多層メッキ処理となり化学的・電気的・機械的に複雑系を形成してしまいます。
  そのため不自然な音調を作りやすくしています。



オーディオ関係の参考Web

   http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/7088/music.htm#0415


















クライオ処理について (インターネットで検索した文章をそのまま載せました。参考にして下さい。)
  
  サブゼロ処理は深冷処理とも呼ばれているもので、0℃以下の温度に冷やす処理です。
  
焼入れした鋼中には多少(10〜30%)に関わらず残留オーステナイトが存在しています。
  このオーステナイトは置狂いや置割れの原因となるばかりでなく、
  硬さの低下もきたしています。したがって、0℃以下の温度に冷やし、
  人為的にマルテンサイト化させる必要があります。
  サブゼロ処理はその1つの方法です。寒剤にはドライアイス、炭酸ガス、液体窒素などがあります。
  ドライアイスとアルコール(メチル、エチルどちらも可)で約−80℃、炭酸ガスで−130℃、
  液体窒素では−196℃まで冷やすことができます。
  −80℃程度までのサブゼロを普通サブゼロ、−130℃以下の温度を超サブゼロと云い、
  温度が低い方が耐摩耗性向上には効果的です。
  処理時間はその温度になってから30分程度で良く、保持後は空冷でも良いが、
  水中か湯中に投入することがベターな方法です。
  これをアップ・ヒルクエンチングと云っています。処理後は所定の焼戻しが必要です。

  サブゼロ処理とは0℃以下の低温度に冷却する処理です。
  金型にサブゼロ処理を施すことにより、残留オーステナイトをマルテンサイト化させることが出来ます。 
  このことにより、耐磨耗性向上及び経年変化防止の効果が得られます。
  通常サブゼロ処理は寒剤にドライアイス(-86℃)を使用して行いますが、
  残留オーステナイトを全てマルテンサイト    化させることが出来ません。
  これに対し、超サブゼロ処理は液体窒素(-196℃)を使用して急冷するため
  残留オーステナイトを全てマルテンサイ  ト化させることが出来き、
  組織の微細化と微細炭化物の析出により、耐チッピング性・耐磨耗性がさらに向上します。



  サブゼロ処理(深冷処理)の一種で、−100℃以下の深冷処理をクライオ処理(超サブゼロ処理)という。
  寒剤に液体窒素(−196℃)を使用する。ドライアイス(−86℃)を使うのは普通サブゼロである。
  普通サブゼロが超サブゼロと違う点は、普通サブゼロは残留オーステナイト(γR)の
  マルテン化と寸法安定化が主目的であるが、
  クライオ処理は耐磨耗性のアップが主眼である。
  工具や刃物に適用して偉力を発揮する。従来の熱処理はプラスの温度のみの処理であったが、
  マイナスの温度の処理も重要である。
  このために、最近では熱処理といわずに温度処理(thermo-processing)といわれる所以である。


低温脆性について


  一般的に、物体の温度を下げると、構成粒子(例:分子、原子)の熱運動が緩やかとなり、
  相互の結合力が高まる方向に作用する。
  そのため、物体を冷やして外力を加えると、構成粒子が滑ったり転移して
  応力を吸収することができなくなり、いわゆる”塑性(そせい)”が低下した状態になる。
  ここで、結合力により強い力が物体に加わったときには、耐えきれずに破断に至るが、
  このことを”脆性(ぜいせい)”と呼ぶ。

  要するに、加わった外力を吸収する(変形)能力が乏しいことの意味である。
  ちなみに、外力に対する抵抗力のことを”強さ”と言うが、
  ”強さ”と”脆(もろ)さ”とは意味が異なる。
  例えば、ガラスは破砕能力が高いが(=強い)が、
  少しでも余分に力を加えるとすぐに割れてしまうので、”脆(もろ)い”ということになる。

  一般的に純銅・純アルミは低温脆性は無いと言われています。


低温脆性関係の参考Web

  http://www.mdp.jp/eva/eva_b_b1_04.html

  http://www.toyoknife.co.jp/new/030806/030806.html

  http://sk.aitai.ne.jp/%7Efunamati/wake/trivia.htm


オーディオ関係の参考Web

  http://14.pro.tok2.com/~you-kazima/music/av/fakescience.html#cryo

  http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/meisin.htm#cryo

  http://www7a.biglobe.ne.jp/~sigotnin/audio/audio003.htm#mark007